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認定試験 受験者・合格者に向けて「食と酒類・飲料の楽しさを伝える人に」

試験のあらまし

皆様にはますますご清栄のこととお慶び申しあげます。
当協会では1969年の発足以来、わが国におけるソムリエをはじめ酒類・飲料に携わる人々の資質向上と飲料に関する知識の普及、サービス技術の向上、飲食を提供する環境の衛生的確保などに関する事業を行い、これらの事業を通じて、人々に食文化の向上および豊かな食生活を提供し、食文化に携わる人々の社会的な向上をはかり、広く社会へ貢献することを目的として活動して参りました。
そのような中で、酒類・飲料の幅広い専門知識を持つ人材の養成のため、1985年に飲料サービスのプロフェッショナルとして「ソムリエ」、1986年に飲料の製造・仕入れ・販売等のプロフェッショナルとして「ワインアドバイザー(2016年O.I.V.の定義に則りソムリエに統合)」、1996年に愛好家の方々を対象とした「ワインエキスパート」、2017年に日本酒・焼酎に特化した「SAKE DIPLOMA」の資格制度を創設いたしました。これまでに、ソムリエ 39,719名、ワインアドバイザー 12,955名、ワインエキスパート 22,529名、SAKE DIPLOMA 6,803名 の有資格者を輩出いたしております。
また、2018年に一次試験において、筆記に代わるコンピュータで解答いただく「CBT方式」を導入いたしました。それに伴い、希望の日時・会場、受験回数(2回まで)で受験が可能となり、受験者の利便性が向上すると共に、合否を画面上で即時発表することにより、二次・三次試験の準備に早く取り組めるよう、受験者からのご要望にもお応えしながら開催して参りました。
本年も「第40回J.S.A.ソムリエ/第29回J.S.A.ワインエキスパート呼称資格認定試験」、「第8回J.S.A.SAKE DIPLOMA認定試験」を実施いたします。
多くの方々に食と酒類・飲料の素晴らしさ、楽しさを伝えていただくため、受験をご検討くださいますようお願いいたします。

試験の意義

知識偏重に陥ることなく、技におぼれることなく、それぞれの立場で飲食を通じて食卓の楽しさを伝える人々を養成するためのものです。
試験は客観的な評価により世界中の主たる酒類・飲料の一定水準の知識を有することの証明となり、キャリアアップの機会を広げる一助となりますが、それは最終目標ではなく、試験で得た酒類・飲料に関する自身の知識や技術をブラッシュアップするため、それぞれの分野において、新しい知識を幅広くキャッチアップし、常に学び続ける努力と自己成長を目指す姿勢が重要となります。
また、ソムリエは、お客様に信頼される人材として、誠実さとプロフェッショナリズムを持って行動し、実務経験を積むことで、知識だけでは得られないサービス技術やコミュニケーション能力等の実践的なスキルを磨き、より高度なソムリエとしての能力を発揮できるよう、常に向上心を持って業務に取り組む姿勢が求められます。

受験者に向けて

認定試験に合格するための学びとせず、酒類・飲料に関する幅広い知識やスキルを習得しておく必要があります。資格を取得する明確な目的をもち、合格された後も目標や意欲を持ち、そのために努力を惜しまない姿勢が大切です。
当会が発行する教本「日本ソムリエ協会教本」または「SAKE DIPLOMA教本」を試験出題内容とし、本書をよく読み、ワイン・日本酒・焼酎等の全般の知識が問われます。要点のみの暗記に頼らない、本質的な理解を求めるような内容といたします。 また、ソムリエは、サービス実技試験において、実務経験やサービス経験が問われます。

【試験内容】

 

一次試験:CBT方式による試験(パソコンを使用しマウスやキーボードを用いて解答)

ソムリエ/ワインエキスパート CBT試験 70分(120問)
SAKE DIPLOMA CBT試験 60分(100問)

 

二次試験

ソムリエ ソムリエ テイスティング試験 40分
ワインエキスパート テイスティング試験 50分
SAKE DIPLOMA テイスティング試験 30分 / 論述試験 20分

 

三次試験

ソムリエ 論述試験 20分(二次試験日に実施)
サービス実技試験

合格者に向けて

認定試験の合格は最終目標ではなく、資格取得をしてから新たなスタートを切るという謙虚な姿勢も求められます。有資格者の方々にはグローバルな視野をもって更なる研鑽と発展を期待いたします。
合格後も常に学び続け、自己成長を目指す姿勢が大切です。新たな知識やスキルの獲得のため、努力を惜しまず挑戦を続けることが必要となります。加えて、ソムリエは、お客様に対する責任感とプロフェッショナリズムを持ち、高い倫理観を持って業務に取り組む姿勢が求められます。
また、自身の知識を常にアップデートしていくために、定期的に教育機関やセミナーに継続して参加することをお勧めいたします。
当協会では、50支部において年4回の例会セミナー(会員は無料)、有資格者向けに基本技術フォローアップセミナー(ウェビナーは資格を問わない)を開催しております。幅広い知識の習得、知識のアップデート、資格取得後のさらなるレベルアップに最適なセミナーとなりますので、ぜひご参加ください。
ソムリエ、ワインエキスパート合格者には、上位資格として「エクセレンス呼称」を設けております。
上位資格となるシニア呼称を2019年にエクセレンス呼称に名称を変更し、これまでに、ソムリエ・エクセレンス 542名、ワインエキスパート・エクセレンス 373名の有資格者(2013年~2018年シニア呼称認定者含む)を輩出いたしております。
一般呼称合格後も向上心をもって自己成長と挑戦を続け、更なる学びの機会としてチャレンジをお待ちいたしております。
ワインエキスパート、SAKE DIPLOMA合格者には、当協会の正会員に入会いただくと、ワイン検定・SAKE検定の「検定講師」として、活躍いただける場を設けております(講師認定セミナーの受講が必要)。
2024年5月現在、ワイン検定ブロンズクラス講師 1,504名、ワイン検定シルバークラス講師 741名、SAKE検定講師393名 の方を検定講師として認定いたしております。
ワインや日本酒・焼酎に興味をお持ちの方に教えることで、別の角度から自身の知識が深まるだけでなく、人と人とのつながりも増え、食・飲料を通じてますます充実した機会になるものと期待しております。

 

一般社団法人日本ソムリエ協 会長 田崎 真也

 

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